結論:まず「期間」を逆算する
- 今の体重と体脂肪率から、目標の体脂肪率になったときの体重を出す(体脂肪率 目標体重計算)
- 減らす体重を、週に体重の0.5〜1%のペースで割って期間を出す(減量・増量 期間計算)
- その期間から、夏などの目標の日に間に合う開始日を決める
筋トレをしている人の減量では、週に体重の0.5〜1%のペースが筋肉を残しやすい目安としてすすめられています[1]。これより速いペースは、筋肉が落ちやすくなります。
腹筋が見える体脂肪率は?
一般に「男性でおおむね10〜12%前後、女性で16〜20%前後」などと言われることが多いですが、研究で決まった基準はありません。脂肪のつき方、腹筋そのものの厚さ、体脂肪計の測り方によって、同じ数字でも見え方は大きく違います。数字はあくまで目安として、鏡と写真で確認しながら調整してください。
家庭用の体組成計(体脂肪計)は、体の水分量で数字が変わります。毎日同じ条件(朝、トイレのあと、食事の前など)で測り、1回の数字ではなく週の平均の変化を見るのがおすすめです。
計算例
体重70kg・体脂肪率20%の人が、体脂肪率12%を目指す場合:
- 脂肪以外の重さ(除脂肪量)=70×(1−0.20)=56kg
- 体脂肪率12%のときの体重=56÷(1−0.12)=約63.6kg(筋肉が落ちない前提)
- 減らす体重=約6.4kg
- 週に体重の1%(最初は約0.7kg/週)なら約10週間、0.5%なら約19〜20週間
実際には筋肉も少し落ちたり、途中でペースが落ちたりするので、計算より長くかかるのがふつうです。夏に間に合わせたいなら、春先より前、余裕をもって始めるのが現実的です。
腹筋運動だけではお腹の脂肪は落ちない
6週間、腹筋運動を続けたグループとしなかったグループで、お腹の脂肪の量に差がなかったという研究があります[2]。「部分痩せ」は期待できないので、お腹を引き締めたいときも、まず全身の体脂肪を減らすことが必要です。腹筋のトレーニングは、腹筋そのものを厚くして、見えたときの形をよくするためのものと考えるとよいでしょう。
やってはいけない近道
- 極端な食事制限や断食で一気に落とす:筋肉が落ちやすく、リバウンドもしやすくなります
- 水抜きやサウナで体重を落とす:減るのは水分で、脂肪ではありません
- 「飲むだけで痩せる」とうたう商品に頼る:カロリー収支を変えないかぎり、体脂肪は減りません
健康上の注意
ここに書いているのは健康な成人向けの一般的な情報です。持病がある人、妊娠・授乳中の人、10代の人、摂食障害の経験がある人や、食事や体重のことで強い不安を感じている人は、自己判断で減量せず医師に相談してください。めまい、生理が止まる、強い疲れが続くなどの症状が出たら、減量を中止して受診してください。
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出典
- [1] Helms ER, Aragon AA, Fitschen PJ. Evidence-based recommendations for natural bodybuilding contest preparation: nutrition and supplementation. J Int Soc Sports Nutr. 2014;11:20. doi:10.1186/1550-2783-11-20
- [2] Vispute SS, et al. The effect of abdominal exercise on abdominal fat. J Strength Cond Res. 2011;25(9):2559-2564. doi:10.1519/JSC.0b013e3181fb4a46